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JOJO/SBR/WJ/特撮/その他あれこれ。ぜんまいじかけ雑記帳。
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妖怪ハンター稗田礼二郎
「妖怪ハンター 地の巻」
(諸星 大二郎/集英社文庫)が発売されていたのでいそいそと買って帰る。
妖怪ハンター、なんてケレン味のあるタイトルだけど、中身は民俗学をベースにした怪異譚。土着の文化や伝説を下敷きにした怪異は、どこか土の匂いがするようで、正体が知れなくてひやりとおそろしい。
諸星大二郎の描く怪異は常にそうなのだけど、どんなにおそろしい化け物であっても善と悪といった単純な二元論で語れるようなものではなく、もっと原始的な、名前のない、得体のしれない、混沌として巨大な力の塊、のようなものだ。
主人公・稗田礼二郎のフィールドワークは、その名前のない混沌の断片に(かつてつけられていた)名前を(再度)つけていくことなのだろう。

「天の巻」の最後に収められていた話では、わらべ遊びがテーマになっている。
誰かさんの後ろに鬼がいる、と。
鬼とは邪(あら)ぶる神であるけれど、それは天つ神から見た場合であって、彼らの正体は土着の精霊や何かだったのだろうという論に、何かヒントを得られたような気がした。いやこっちの話だけども。


そういえば幼い頃、こんなわらべ遊びをしていた。

鬼に選ばれた子を中心に、子供達が輪になって回りながら歌う。
鬼の子は輪の中心でしゃがんでいる。

子ら
「あぶくたった にえたった 
 煮えたかどうだか食べてみよう(鬼を食べるふり)
 むしゃむしゃむしゃ まだ煮えない

 あぶくたった にえたった 
 煮えたかどうだか食べてみよう(鬼を食べるふり)
 むしゃむしゃむしゃ もう煮えた

 戸棚に入れてガチャガチャガチャ(鬼を棚に入れ鍵をかけるふり)
 お風呂に入って お布団しいて 電気を消して
 寝ーましょ(うずくまって眠るふり)」

鬼「とんとんとん」
子「なんの音?」
鬼「風の音」
子「ああよかった(寝るふり)」

鬼「とんとんとん」
子「なんの音?」
鬼「玄関の音」
子「ああよかった(寝るふり)」

鬼「とんとんとん」
子「なんの音?」
鬼「階段の音」
子「ああよかった(寝るふり)」

鬼「とんとんとん」
子「なんの音?」
鬼「おばけの音!!(立ち上がって子を捕まえに行く)」
子「キャー!!(走って逃げる)」

この後、鬼に捕まった子が次の鬼になり、最初から同じことを繰り返す。


--------------

なにぶん20年以上昔のことなので細部は覚えていない。
寝るにいたる部分も、「お風呂に入って、トイレにいって」などとアレンジをかましていたので、正確な歌詞はわからない。

わらべうたといえば、何がしかもっともらしい解釈がつけられていることが多い。

「かごめかごめ」なら遊女に売られた娘の話だとか、あるいは生まれてこられなかった子供の話だとか。
だとすると、この歌はいったい何を意味しているんだろうか、と。
考えてちょっと戸惑った。
よく意味のわからない、不可解な歌。


生きてるってことは、暗く深い淵の端をそれと知らず歩くことだ。




| 雑記 | 01:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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