2006.01.04 Wednesday
仮面ライダーカブト
仮面ライダーシリーズ2006年度新作は、「仮面ライダーカブト」だそうだ。
公式サイト(TOPページのみ)をパっと見ただけなんだけども、子どもの好きなカブトムシをストレートに使ってきたことといい、05年度オモチャの売り上げが致命的にふるわなかった分を挽回すべくオモチャで頑張る気満々のデザイン。
ケータイやらカードやらのアイテム投入してくるんだろうかやはり。ベルトはターンアップシステムに似てるように見えるなあ。
製作側がいくら新しいものに挑戦したくても、子どもが求めるものに変化があるわけでもなく。そこらへんに限界があるんだろうけど、そのワクの中でどうアクロバット決めるかというのも魅せどころなわけで。
で、堂々掲げられたコピーが「俺が正義」。
素直に受け取れば、「正義」をテーマとする物語なんだろう、が。
公式サイト(TOPページのみ)をパっと見ただけなんだけども、子どもの好きなカブトムシをストレートに使ってきたことといい、05年度オモチャの売り上げが致命的にふるわなかった分を挽回すべくオモチャで頑張る気満々のデザイン。
ケータイやらカードやらのアイテム投入してくるんだろうかやはり。ベルトはターンアップシステムに似てるように見えるなあ。
製作側がいくら新しいものに挑戦したくても、子どもが求めるものに変化があるわけでもなく。そこらへんに限界があるんだろうけど、そのワクの中でどうアクロバット決めるかというのも魅せどころなわけで。
で、堂々掲げられたコピーが「俺が正義」。
素直に受け取れば、「正義」をテーマとする物語なんだろう、が。
仮面ライダー龍騎もまた正義にまつわる話だったわけだけど、結局のとこ「正義」がなんたるかという結論は出ていない。むしろ正義は人の数だけあるのだという(ある種冷徹な)現実を強く印象付けた話だった。
それを継承しての「俺が正義」なら私的には少し胸がすく。
少なくとも単純に「正義」を振りかざすだけの話ではないはずだ。「ヒーローと正義」なんてものを書いた白倉氏が、そんなものが作りたいとはとても思えないから。
(とはいえ私自身はこの本をまだ読んでいない。Amazonの本のおすすめでずっとオススメされてはいるんだけど)
(作品に向き合うときに作者の意図を知りたくないんだ)
……さてそんなふうに語ってみたものの。
「俺が正義」と言い切るストレートな俺様感は小気味良いけど、正直なとこ半分ハッタリだろうと思って真正面から受け止めてはいない。
なぜなら、白倉P・井上脚本の特撮作品は、主題を完遂できてないことが多いように感じているから。
たとえばファイズ。
物語の序盤において、主人公の乾巧は夢のない若者だということが語られる。それに対しヒロインの真理には美容師、同居人の啓太郎には世界中の洗濯物を真っ白に、という夢がある。それから夢を失ったものとしてギタリストへの道を閉ざされた海堂直也のエピソードなど、前半において「夢」というキーワードは極めて効果的に使われていた。
それが後半になると真理は美容師そっちのけで居候先のクリーニング屋ばっかり手伝ってるし、どうも「夢」というテーマはおざなりになってくる。でもって最終回で巧が語る夢が「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、みんなが幸せになれますように……」って。風呂敷でかすぎて当初の「夢」とは微妙に趣旨がずれている。その他あまり活躍のなかったキャラに「夢」についてひとくさり語らせ、取ってつけたように片付けた。
アギトの時も、「みんなの居場所を守るために」なんて台詞を印象付けていたが、それが効果的に使われていたかといえばちょっと首を傾げる。
それらのガッカリした記憶が強いものだから、テーマ性については期待できずにいる。
私は、最初ッから最後まで、ひとつのテーマを貫き通す作品が見たい。
2005年度の「仮面ライダー響鬼」は当初そんな作品になる気配を濃厚に漂わせていた。中盤にて予算配分等の問題により(推測)プロデューサー交代、それによる作風の変更、なんて事態が起こりさえしなければ。
(ここらへんについては今更なので語ることもない)
予算のことにしろ、シナリオの問題にしろ。
全部で約50話、というそれだけの基本を押えてればいい話じゃないのか、と。素人ながらに思わずにはいられない。
とりあえずは冷静な目で見守るよ。
それは例年のことだ。
そして例年、例外なく夢中になってるんだ。
「仮面ライダー」ってやつに。
……あ、主人公の名前が「正義(まさよし)」とかいうオチはないよな。な?
それを継承しての「俺が正義」なら私的には少し胸がすく。
少なくとも単純に「正義」を振りかざすだけの話ではないはずだ。「ヒーローと正義」なんてものを書いた白倉氏が、そんなものが作りたいとはとても思えないから。
(とはいえ私自身はこの本をまだ読んでいない。Amazonの本のおすすめでずっとオススメされてはいるんだけど)
(作品に向き合うときに作者の意図を知りたくないんだ)
……さてそんなふうに語ってみたものの。
「俺が正義」と言い切るストレートな俺様感は小気味良いけど、正直なとこ半分ハッタリだろうと思って真正面から受け止めてはいない。
なぜなら、白倉P・井上脚本の特撮作品は、主題を完遂できてないことが多いように感じているから。
たとえばファイズ。
物語の序盤において、主人公の乾巧は夢のない若者だということが語られる。それに対しヒロインの真理には美容師、同居人の啓太郎には世界中の洗濯物を真っ白に、という夢がある。それから夢を失ったものとしてギタリストへの道を閉ざされた海堂直也のエピソードなど、前半において「夢」というキーワードは極めて効果的に使われていた。
それが後半になると真理は美容師そっちのけで居候先のクリーニング屋ばっかり手伝ってるし、どうも「夢」というテーマはおざなりになってくる。でもって最終回で巧が語る夢が「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、みんなが幸せになれますように……」って。風呂敷でかすぎて当初の「夢」とは微妙に趣旨がずれている。その他あまり活躍のなかったキャラに「夢」についてひとくさり語らせ、取ってつけたように片付けた。
アギトの時も、「みんなの居場所を守るために」なんて台詞を印象付けていたが、それが効果的に使われていたかといえばちょっと首を傾げる。
それらのガッカリした記憶が強いものだから、テーマ性については期待できずにいる。
私は、最初ッから最後まで、ひとつのテーマを貫き通す作品が見たい。
2005年度の「仮面ライダー響鬼」は当初そんな作品になる気配を濃厚に漂わせていた。中盤にて予算配分等の問題により(推測)プロデューサー交代、それによる作風の変更、なんて事態が起こりさえしなければ。
(ここらへんについては今更なので語ることもない)
予算のことにしろ、シナリオの問題にしろ。
全部で約50話、というそれだけの基本を押えてればいい話じゃないのか、と。素人ながらに思わずにはいられない。
とりあえずは冷静な目で見守るよ。
それは例年のことだ。
そして例年、例外なく夢中になってるんだ。
「仮面ライダー」ってやつに。
……あ、主人公の名前が「正義(まさよし)」とかいうオチはないよな。な?